
繰り上がりの筆算になると、急に間違いが増えるんだよな・・・

位取り表を作って練習させているのに、なかなか理解が進まない・・・

『10のまとまり』って言葉、聞いたことはあるけど、何をどう教えればいいの?
そんなお悩みはありませんか?
実は、位取りを理解するには、表を使う前にやっておきたいことがあります。
それが「10のまとまり」を体験するための無料のアプリです!

小・中学校に10年以上勤めた経験があり、
理学部数学系大学院修了、現数学教員である夫の視点も取り入れながら
算数教育の研究をもとに、子どもが位取りでつまずく本当の理由をわかりやすく解説します。また、家庭で今日からすぐに使える無料の体験アプリもご用意しました。
- 位取り表を手作りして練習させているのに、なかなか理解が進まないと感じている方
- 繰り上がりの筆算でミスが多く、原因がわからずモヤモヤしている方
- 「10のまとまり」を、遊び感覚で楽しく体験させたい方
読み終わるころには、「なぜ位取りでつまずくのか」がはっきりわかり、ブラウザでお子さんにすぐ体験させてあげられるようになります。
位取りが苦手な子に共通するサイン

数は数えられるのに、なぜか位取りになると急に手が止まる・・・
そんな経験はありませんか?
位取りでつまずく子どもには、いくつかの共通したサインがあります。
その手がかりとなるサインを知っておくと、どこでつまずいているかが見えてきます。

数字は読めるけど、数の大きさがわからない
「34」と書いてあれば「さんじゅうよん」、「さんじゅうし」と読める。
でも、34と43でどちらがどのくらいの大きいのかイメージできていない。
数を「音」として覚えているものの、「量」として捉えていないことがよくあります。
数字が読めても、位取りが理解できているとは限らないようです。
筆算になると間違いが多くなる
足し算の答えが合っているのに、筆算になると急にミスが増える。
これは位取りの理解が追いついていないサイン。
繰り上がりや繰り下がりは、「10個集まったら1つ上の位が増える」という仕組みを理解していないと、どうしてもミスが出てしまいます。
10個を1つずつ数えてしまう
ブロックが10個ずつまとまって置いてあっても、1、2、3……と一つひとつ数えてしまう。
これは「10のまとまり」が見えていないサイン。
10個まとめて「10」と数えることができれば、大きな数も素早く正確に数えられます。
そのまとめ方がまだ身についていない状態です。
「数える力」と「位取りを理解する力」は違う
数が言えても位取りを理解できているとは限らない
「いち、に、さん……ひゃく」と数えられることと、「34は30と4でできている」と理解することは、全く別のスキルです。
読み書きが先に発達し、仕組みの理解はそれより遅れてついてくる。
やはり、数を正しく読めるからといって、位取りを理解しているわけではないということです。
位取りは数字ではなく数の表し方を学ぶ
位取りとは何か、シンプルに言うと”数を位置によって区別する方法”

「24」という数字には「2」と「4」という2つの記号が使われていますが、それぞれが何を意味するかは位置によって決まります。
左の「2」は「20(十の位が2つ)」を表し、右の「4」は「4(一の位が4つ)」を表す。
この「位置によって意味が変わる」というルールを理解することが、位取り学習の核心です。
位取りの理解には「単位化」が必要!
単位化とは、「10個集まったら1つのまとまりとして扱う」という考え方のことです。
たとえば、1円玉が10枚あれば10円玉1枚と同じ、という感覚も単位化の一つ。
位取りを理解するためには、この考え方が欠かせません。
数字の読み書きがうまくできるようになっても、この体験がないと、位取りの本質的な理解へつながりにくくなるようです。
つまずきの正体は「10のまとまり」が見えていないこと
位取りでつまずく子どもに共通しているのは、「34」という数を見たときに何が見えているかの違いです。
「24」を「2」と「4」と見てしまうお子さん
つまずいている子どもの多くは、「24」を「2という記号」と「4という記号」が並んでいるものとして見ています。
「2」が「20」を表しているとは思わず、文字通り「2」と読んでしまっている事例は研究でも取り上げられています。
「24」を「20」と「4」と見ることができる子ども
位取りを理解している子どもは、「24」を見て「20と4でできている」と考えます。
左の「2」が「20(十のかたまりが2つ)」を表しているとわかるのです。
この見方の違いが、繰り上がりや筆算ができるかどうかを大きく左右します。
「20と4」という見方ができて初めて、繰り上がりの仕組みも自然に理解できるようになります。
10のまとまりが位取り理解の土台になる
さらに興味深いのは、「10のまとまり」の理解が高い子どもは、「分解」という計算方法(例:7+5を「7+3=10」「10+2=12」と解く方法)を自然に使うようになる傾向があったことです。
この計算方法は、繰り上がりや大きな数の計算にとても効果的です。
「10のまとまり」がなぜ重要なのか
10のまとまりで捉えると数えやすい
たとえば、次の画像のおはじきどのように数えますか?

1つずつ数えると「1、2、3……24」と時間がかかります。
でも、10個ずつまとめると「10、20」で2まとまり、残りが4つ。
「24」とすぐにわかります。
この「まとめて数える」という感覚が、位取りの理解につながる大切な第一歩です。
小学1年生から10のまとまりで学ぶ
日本の小学校の学習指導要領では、1年生から「10のまとまり」を意識した学習が始まります。
10のまとまりをベースに数を見る力は、2年生の繰り上がりのある筆算、3年生の大きな数へとつながっていきます。
早い段階で10のまとまりを体験しておくことが、その後の算数をスムーズにする土台になるのです。
【体験】おはじきで10のまとまりを数えてみよう!
ここまで読んでいただいて、
「10のまとまりが大事なのはわかった。でも、どうやって体験させればいいの?」と思っているかもしれません。
そこで、ご家庭での10のまとまりを学ぶ支援をするためにブラウザですぐに使えるアプリを作りました。
研究結果でも、具体的なものから抽象的なものへ変化させていくことで、複雑な位取りも理解していくことがわかっています。
【無料】10のまとまりを作るアプリ!
このアプリの使い方
1.画面のおはじきをタップ(クリック)しながら、上部の10の枠へ移動させる



数字をダブルタップ(クリック)すると、
その数字の個数分”・”が現れるよ!
2.おはじきの中にある数の分だけ、10の枠が埋まる!

3.ちょうど10個枠を埋めることができたら、”つぎのもんだい→”をタップ!

何パターンか10個にまとめることができる場合は、それら全てが終わるまで次の問題へは進めません。

もしも間違えたら、
”10の枠”を埋めているおはじきをダブルタップ(クリック)してね!
タップ(クリック)した色のおはじきが元の状態に戻るよ!

「10個で1つのまとまり」が視覚的にわかる仕組みになっています。
画面を見ながら「あ、10個でひとかたまりになった!」という体験が大切。
このアプリで身につく考え方
単におはじきを動かして遊ぶだけに見えるかもしれませんが、このアプリには大切な学習意図があります。
10のまとまりを見る力を養う
このアプリを通して、子どもは
「バラバラにあるものを10個まとめて1つと捉える」という見方
を身につけます。
最初は1つずつ数えていた子どもが、「10個でひとかたまり」と見えるようになると、大きな数を素早く正確に捉えられることに近づきます。
位取りの理解につながる見方を身につける
「10のまとまりが2つ、1が4つ」が「24」を表すという見方が、「十の位が2、一の位が4」だから「24」という位取りの理解に直接つながります。
アプリでおはじきを動かしながら「まとまりいくつ?バラいくつ?」と声をかけてあげると、自然に位取りの見方が身についていきます。
繰り上がりや筆算の理解にもつながる
10のまとまりを体で覚えた子どもは、繰り上がりもスムーズに理解できます。
9+3を計算するときに、9に1を足せば10になるから、残りの2で12
という分解の考え方も、「10のまとまり」が見えていればごく自然に使えるようになります。
筆算の繰り上がりも、「10個たまったら1つ上の位に移す」という動きとして直感的にわかるようになるのです。
まとめ
この記事でお伝えしたことをまとめます。
・数を数えられる力と、位取りを理解する力は別物
・位取りを理解するには「10のまとまり」の体験が土台になる
・「24」を「20と4」と見られるかどうかが、つまずきの分かれ目
・10のまとまりの理解は、繰り上がりや筆算の力にもつながる

位取り表を手作りしたり、ドリルを繰り返したりする前に、まず「10のまとまり」を体験させてみてください。
上のアプリは何度でも無料で使えます。
ゲームを楽しむ感覚でぜひ試してみてくださいね。
- 参考文献1
- 参考文献2
- 参考文献3
- 参考文献4
Bower, C. A., Mix, K. S., Yuan, L., & Smith, L. B. (2022). A Network Analysis of Children’s Emerging Place-Value Concepts. Psychological Science, 33(7), 1112–1127.
Laski, E. V., Schiffman, J., Shen, C., & Vasilyeva, M. (2016). Kindergartners’ base-10 knowledge predicts arithmetic accuracy concurrently and longitudinally. Learning and Individual Differences, 50, 234–239.
Mix, K. S., Bower, C. A., Hancock, G. R., Yuan, L., & Smith, L. B. (2022). The development of place value concepts: Approximation before principles. Child Development, 93(3), 778–793.
Qu, C., & Ansari, D. (2025). The Structure Beneath the Symbols: How Children Develop an Understanding of Place Value. Current Directions in Psychological Science.



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