【完全ガイド】小学1年生の「図形」の学びを完全整理

このような心配、皆さんはありませんか？
私も算数・数学の図形、特に空間などは想像しにくくて、悩んでいたことを覚えています。
我が家の子どもちゃんも小学生直近になり、特に理系科目の算数についていけるか心配でした。

でも、この記事のように、小学１年生で学ぶことを整理すると、

・どんなことを学ぶのか
・どんなサポートができるか

考え出すことができます。

小学１年生で学ぶ”数と式”についてもまとめています。
これは足し算や引き算などを扱う分野です。

図形や立体を扱う上で子どもちゃんのためになったものがこれです！
ぜひご覧ください！

小学１年生算数「図形」で学ぶことはどんなこと？

点や直線など図形を捉える基礎を身につける！

これから学んでいく算数や数学で必要になる図形の概念は、”点”と”直線”と”曲線”です。
小学1年生では、これらの言葉は出てきません。

ちなみに、我が家の子どもちゃんには、次のように伝えています。

図形	子どもへの伝え方
点	「てん」や「まる」
直線	まっすぐな線
曲線	うねうねしている線

小学１年生の段階では、正確な名称を覚えるよりも、図形の「特徴」を捉えるために必要な”感覚”を養っていくことが目標になっています！
”点”と”直線”と”曲線”を意識できるように、以下の３つの経験を通して学んでいくことも大切にしています。

・何度も身の回りの形に注目する
・何度もものを積み上げる
・何度もものを重ねていく

”身の回りの形に注目する”とあるように、身の回りのものを見ると、たくさんの”形”が隠れている。
表のように、”身の回りのもの”と”形”をまとめてみました。

ものの形	身の回りのものの具体例
さんかく	・おもちゃ ・道路標識 ・おにぎり ・サンドイッチ 　　　　　　　など
しかく	・テイッシュ箱 ・リモコン ・パソコン ・テレビ ・布団 　　　　　　　など
まる	・車のタイヤ ・ボール ・椅子 ・丸皿 ・時計 　　　　　　　など

身の回りのものを形でみていくことで、色や厚みや素材などが異なっても、同じような特徴を持つことを捉えること、”ものの形を認める”ことができるように練習していきます！
”ものの形を認める”について、詳しくはこちらをご覧ください。

上下左右などを使って、ものの位置を表す。

ものの位置を決めるためには、何かしらの”基準”が必要です。
例えば、

・目の前にある時計の右側
・赤色の車から左に３つ目

です。
これらの”基準”と”ものの位置”を表す部分は、次のように整理できます。

	基準を表す部分	位置を表す部分
目の前にある時計の右側	目の前にある時計	右側
赤色の車から左に３つ目	赤色の車	左に３つ目

実生活でも用いることが多いですね。
お友達と一列に並んだり、目の前のものを整列させたりと実際の場面を作っていきます。
その経験を通して、自分で位置を言語化していき習得していきます。

小学１年生で学ぶ「ものの形」とは何か？

目標は、”ものの形を認める”こと

”ものの形を認める”と学習指導要領では表現しています。
この”ものの形を認める”とは、

と捉えるとわかりやすいです。
例えば、ティッシュ箱とテレビで考えてみましょう。

このように、点と線で認識することで、同じような図形と捉えることができます。

非常に抽象的な考え方になるので、たくさんの具体物からこの捉え方を経験していく必要があります。

学ぶ形は「さんかく」、「しかく」、「まる」

身の回りのものを作っている面には様々な形があります。
面として多い形が

・三角
・四角
・丸

です。
図形を作っている辺の長さや角の大きさなどは意識せず、形を見ていきます。

例えば、楽器のトライアングルなどの丸みを帯びている部分や途切れている部分があったとしても”さんかく”としてみていきます！

学習指導要領で取り上げていることは、”かどがあるかどうか、そして、その”かどの個数”です。

形の名前	”かど”があるか	”かど”の個数
まる	✖️	0個
さんかく	◯	3個
しかく	◯	4個

身の回りと同じ図形を作ったり、作ったものから想像したりする

小学１年生で学ぶ図形の分野で大切にしていることの１つに

実際に具体的なものを積み上げたり、それらを組み合わせて形を作ること

があります。
具体物を使って積み上げることで、

面の形によって、ものが自立したり、転がってしまって自立できないことを理解できる

直方体が立方体を積み上げてできたり、円柱同士を積めば、新しい円柱ができるなど、
”立体の作り”を理解できる

などのメリットがあります。

立体を積み上げたり、並べたりなどを通して、学んでいくことに適したものが”図形キューブつみき”！
図形の組み方の問題がついていて、そのイラスト通りの形を試行錯誤しながら作る。
この作り出す過程に多くの学びがあります。
我が家の子どもちゃんも大好きなものの１つ。
ぜひご覧になってください！

＼立体の積み上げ並べにおすすめ／

具体物を組み合わせることで、

・三角形を組み合わせれば四角形ができるなど、図形同士を組み合わせれば新しい図形を作り出すことができること
・逆に、多角形の中に三角形を敷き詰めて、図形を三角形に分けることができることを理解できること

などの図形の作り方を学べますね。

このような立体的・平面的な図形について学ぶことで、点や線、面にふれ、図形を考えていく上で必要な基礎力を身につけていきます！

小学１年生で学ぶ「方向」や「位置」とはどんなこと？

”方向”は上下左右など、”位置”は何番目などを表す。

方向とは、

・上下
・左右
・前後

などを扱います。

これらの方向を用いる場面は、

・整列するときに、位置を表すとき
・自動車などの立体物に対して、見る方向を示すとき
・地図を見ていて、経路を説明するとき
・本棚など空間物に対して位置を示すとき

などたくさんの場面が想定できますね。

位置とは、

• 一番前、一番後ろ
• 前から〜番目
• 真ん中

・一番前、一番後ろ
・前から〜番目
・真ん中

などを扱います。

まとめ

身の回りのものから形を読み取ることを日常で支援しよう！

小学１年生の図形の学習は、 “ものの形や位置を見分ける力” を育てることが中心です。

・点、線に注目して形をとらえること
・丸、三角、四角を見分けること
・上下左右、前から○番目など位置を言葉で言い表すこと

これらは、すべて日常生活のなかで経験できる学びです。

例えば、

散歩中に見つけた標識を「三角だね」と話したり、
積み木で作った形を「これは横から見たらどんな図形に見えるかな？」と聞いたり、
靴箱の前で「何番目かな？」と一緒に考えるだけで十分。

図形の学びは、生活の中で触れる“形の気づき”の積み重ね。
これらの経験が、のちの図形問題や空間認識の土台につながっていきます。
家庭のちょっとした声かけが、お子さんの「図形がわかる！ たのしい！」の第一歩になります。

＼立体の積み上げ並べにおすすめ／

立体を積み上げたり、並べたりなどを通して、学んでいくことに適したものが”図形キューブつみき”！
図形の組み方の問題がついていて、そのイラスト通りの形を試行錯誤しながら作る。
この作り出す過程に多くの学びがあります。
ぜひご覧ください。