
小学校1年生にもうすぐなるけど、なんだか不安・・・

小学校の算数、大丈夫か心配・・・
計算できるかな?
そんな悩みありませんか?
我が家の子どもちゃんも小学生になる時期が近づいてきて、
算数についていけるか、
お友達はできるかなどいろんな心配事がよぎりました。
実は、小学生前の幼児期の計算の方法にはいくつかのパターンがあり、
子どもは自分にあった計算の方法を自然と使っているようです。
ある研究では、5つのタイプに分類していました。
・【guessing or unknown】推測するまたは説明できないタイプ
・【retrieval】記憶しているタイプ
・【counting-all】1から数えるタイプ
・【counting-on】途中から数えるタイプ
・【decomposition】数字を分解・結合して数えるタイプ
”数える”ためにどれが正解というものはありませんが、より正確に計算するために、
【decomposition】数字を分解・結合して数えるタイプ
を目指したいですよね。
今回の記事は、
お子さんがどのような方法で計算をするのかを理解する方法
そして、
それぞれの段階に応じてどのような声かけをしてサポートするのか
を紹介します!
- 我が子がどんな計算方法をしているのか理解したい人
- 幼児の計算のタイプを知りたい人
- 幼児の計算タイプに応じて、どんな声かけをすれば良いのか知りたい人
ゲーム感覚で算数を学ぶことができる”そろタッチ”がおすすめです!
計算もただするのではなく、ゲーム感覚で学ぶと自然と楽しく、理解できることもあります!

皆さんのお力になれば幸いです。
ぜひ最後までゆっくりご覧ください!
小学1年生に向けて、我が子の計算方法をチェックしてみよう!
小学1年生に向けて、気になることの1つが勉強!
小学生になることが近づいてくると、気になるのは勉強ではないでしょうか?
我が家の子どもちゃんも小学生入学が近づくにつれ、

学習についていけるだろうか?
何かした方がいいのだろうか?
などと悩むことも多いです。
特に算数などの理系科目は心配の1分野では?
この算数では計算が多いですよね。
お子さんを支えるためにも、現段階でのお子さんの計算スタイルを理解することから始めてみましょう。
どうすれば5タイプのいずれなのか確認できるのか?
次の準備物を用意しましょう。
- 紙
- 鉛筆やペン
- おはじき(ない場合、ビー玉など数えやすいもの)
まずは、数字の認識や小さい数を計算できるかを確認してみましょう。
- 「5、9、15、28、55」など、1桁や2桁の数字を認識できるか、
書くことができるか確認する。 - 和が5以下になるような計算「1+1、2+2、1+2」などできるか確認する。
もしもできない部分がある場合は、数字を認識したり書いたり、小さい数の和を求められるようにしましょう。

「できる」につながる数や和をゲームで学ぶ方法をまとめてみました。
ご興味があれば、ぜひご覧ください。
「1.」、「2.」のような基本的な数の認識や計算ができるときは、実際の確認問題をお子さんに聞いてみましょう。
このとき、
・自分が好きな方法で答えて良い
・紙と鉛筆を使ってもと良い
・おはじきを使っても良い
これを伝えたのちに、具体的に計算タイプを判断する確認問題③〜⑥を順番に聞いてみます!
それぞれ3問ずつ確認していきます。
次の3種類を聞きます。
2+1、5+1、3+6
次の3種類を聞きます。
2+10、10+8、14+10
次の3種類を聞きます。
12+13、17+11、23+14
次の3種類を聞きます。
15+17、25+16、33+29
この③〜⑥を解くとき、どの計算タイプになるのかをチェックしてみてください。
次のいずれかのタイプになると思われます。
| タイプ | 特徴 | |
|---|---|---|
| A | 推測するまたは説明できない | 「わからない」「8かな?」 |
| B | 記憶している | 「どう求めたかわからない」 |
| C | 1から数える | 1、2、3、・・・ |
| D | 途中から数える | 3、4、5、・・・ |
| E | 数字を分解・結合して数える | 10が2個、1が8個で28 |
それぞれのタイプを、具体的な状況例をまじえて、詳しくみてみましょう!
A:【guessing or unknown】推測するまたは説明できないタイプ
これは、推測したり、わからなくて説明できないタイプです。

例えば、3+4のときに
・聞いてみても「わからない」と答える
・8などと答えではない数字を答える
などの状況が考えられます。
B:【retrieval】記憶しているタイプ

例えば、3+4のときに聞いてみると、3秒以内に答えて、なおかつ、求め方について「憶えている」と答える場合です。
このように、長期記憶から呼び起こしているタイプのことです。
C:【counting-all】1から数えるタイプ
個数を数えるときに、1から順に数えるタイプです。

例えば、3+4のときに、次のような状況が考えられます。
・左手の3、右手で4を作って、指の本数を1から順に7まで数える
・おはじきを使って、目の前に3枚のおはじきを置いて、さらに4枚のおはじきを追加して、1から順に7まで数える
これらの状況以外も考えられるかもしれませんが、とにかく1から順番に数えているかどうかです。
D:【counting-on】途中から数えるタイプ
心の中に数字を留めておいて、途中から数えていくタイプです。

同様に3+4のときを想像してみましょう。
心の中に3を留めておいて、4つ分数字を進めていきます。
途中の数から数え上げていくことができているかです。
E:【decomposition】数字を分解・結合して数えるタイプ
これは、10や5ずつまとめて計算していくタイプです。

例えば、16+12の場合を考えてみましょう。
・16を10と6、12を10と2に分ける。
・10同士で20、6と2で8、合計28と数える。
10のかたまりを意識して計算していくことができるかです。
各タイプでどのように声かけをする?次はどのタイプを目指す?
Aの場合、「一緒に数えてみよう!」
お子さんがまだ足し算の意味を理解できない可能性があります。
そんなときこそ、

3+4の計算を、一緒に数えてみよう!
と声をかけましょう。
一緒に数えることで、”足す”とは何かを理解することから始めてみましょう!
和が10以下になる問題など具体的な生活場面に出てくる問題について、
おはじきなどの道具(半具物)を使って、具体的な計算
をしてみましょう。

我が家も一緒に数えることで、
数えることの楽しさやできることの楽しさ
を味わうことができました!
これらを練習して、
B:【retrieval】記憶しているタイプ
へレベルアップです!
ちなみに、具体的な生活場面に出てくる計算について、どんな場合を考えると良いのかわからなくては応用が効きませんよね。
実は、小学1年生の算数で学ぶ”足し算”について、4つの分類があるようです。
- 増加
- 合併
- 順序数を求める
- 求大を求める
それぞれが具体的にどのような場面での足し算なのか、気になる方はぜひ以下をご覧ください。
Bの場合、「実際に数えて確かめてみよう!」

記憶できていることすごいね。
実際に数えて確かめてみよう!
まず、記憶している数があることを褒めてあげることが大切。
その後で、
正しいかどうかを一緒に数えて確かめてみましょう。
記憶していると、抽象的な数と個数などの量を表す数とが一致していない状態かもしれません。
一緒に数えることで、憶えている数(例えば5)と数量としての数(おはじき5個)が対応する経験が可能です。
おはじきを5個数えたり、身の回りのボールを5個数えたりすることで、数字の5と数量の5について理解を深めていくことが可能です!
C:【counting-all】1から数えるタイプ
へ進みましょう!
この数と数量としての数を学ぶゲームについて書いた記事があります。

ご興味があればぜひご覧ください!
Cの場合、「こんな数え方もあるよ!」
1から順に数えなくても、途中から数えても個数がわかることを理解していない可能性があります。
この心に数字を留めながら、数える方法は、1から数えるよりも、正確で、素早く計算できる利点があります。
こんな時こそ、

パパはこうやって途中から数えるよ!
こんな数え方もあるよ!
というように、お子さんに新しい計算方法を伝えていきましょう。
「伝えてもすぐにはこの計算方法を使わない場合はどうする?」
そんなときはゲーム感覚で取り組めるものを使いましょう。
時間制限を作ったり、正確性を追求したりすることで、心に留めて計算するDタイプの良さに気づいていきます。
ゲーム感覚を取り入れて学ぶことについて書いた記事があります。
ご興味があれば参考にご覧ください!
D:【counting-on】途中から数えるタイプ
に向けてレベルアップしていきましょう!
Dの場合、「かたまりを作ると、わかりやすいよ!」
”10のかたまり”や”5のかたまり”で考えて、計算する方法を知らない可能性があります。

こうやって、10個のかたまりを作ると、
わかりやすいよ!
と声をかけてみましょう!
”10のかたまり”を作ることで、足し算した計算結果の10の位が、残りで1の位の数がわかって計算ミスが減るようになりますね。
この場合でも、「伝えてもすぐにはこの計算方法を使わない場合はどうする?」
先ほどと同じように、ゲーム感覚で取り組めるものを使いましょう。
時間制限を作ったり、正確性を追求したりすることで、良さに気づくこともあります。
ご興味があれば、ゲーム感覚を取り入れて学ぶことについて書いた記事もご覧ください!
E:【decomposition】数字を分解・結合して数えるタイプ
に向けてレベルアップです!
Eの場合、「数字を決めて、足し算してみよう!」
この場合は、位取りの基本もできているような状態ですね。

好きな数字を決めて、足し算してみよっ!
このように、自分で決めてやってみることを勧めてみましょう!
例えば、23と80など自分で決めて、3桁の数に挑戦することになるなど、これまで経験したことのないパターンが出てくるかもしれません。
このように、より大きな数だとどうなるのかを考えても興味の幅が広げていけます!
まとめ
“できる・できない”ではなく、方法を知ることが大切です!
幼児の計算する5つのタイプを紹介しました。
| タイプ | 特徴 | |
|---|---|---|
| A | 推測するまたは説明できない | 「わからない」「8かな?」 |
| B | 記憶している | 「どう求めたかわからない」 |
| C | 1から数える | 1、2、3、・・・ |
| D | 途中から数える | 3、4、5、・・・ |
| E | 数字を分解・結合して数える | 10が2個、1が8個で28 |
- お子さんの計算する方法を理解する
- それぞれのタイプに応じて、声かけや遊びながら取り組むことで、自然とステップアップできるようにする
これらを押さえて、お子さんの小学1年生に向けて、自然とサポートしていけるのではないでしょうか?
お子さんの算数力を身に付けたい方に、以下の「そろタッチ」をおすすめします。
ゲーム感覚で学習したくても、そのようなゲームを自作したり、作っても保管したりすることに困りますよね。
「そろタッチ」は、アプリで動くので管理の手間もいらず、また、ゲーム感覚で楽しく計算を学ぶことができるためおすすめです!

焦らずに、お子さんと一緒に成長していきましょう!
参考文献・出典
・Ong, Marcruz Yew Lee「日本の幼稚園で幼児はどのように数的認識を発達させるか : 幼児教育実践に埋め込まれた十進法とその役割」



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